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2013年5月29日 (水)

ユニクロ、大丈夫か? 4

前の記事もお読みください。

ユニクロの会長は、正社員でも年収100万円もあり得るって言うけれど、それはあり得ないでしょ。

年収100万円がどれだけ正社員の給与として異常かを、私はこのような数式を立てて考えてみました。

年収100万円を1年を52週として割ったら、1週間分の給与が出ます。それを週休2日として、週5日勤務で1日7時間労働として、1週間分の給与を1週間分の労働時間35時間で割ります。
すると、時給549円となります。

一方で、東京都の法定最低賃金は850円です。

時給換算で、なんと東京都の法定最低賃金の64.6%の給与です。法定最低賃金の3分の2未満。

いかに無謀かがわかります。いや無謀どころか違法です。

まして、日本の物価を観たら、月8万円程度でやっていけるかどうかわかるでしょ。

だから、グローバル経済だの、グローバル化って危ないって思っていたのです。

また、最近の大阪市の橋下市長の法定最低賃金の撤廃発言。
こういうことです。

まさにユニクロの会長のやろうとしていることの代弁。

国際競争力がどうだのと言っても、言っている例えば国会議員なんて、自分の選挙区の選挙か、あるいは、党内での覇権争いをしているだけでしょ。国会議員自ら国際競争力なんて試されていないのですから、おかしいとしか言いようがありません。

ただ、国際競争力、グローバル化以前に自国の法は守らないといけませんね。

そんな会長に、年収100万円ではやっていけるか、と聞いたら、新興国に転勤したら年収100万円もあったら、いい暮らしができますよ、なんてすっとこどっこいなことを言うのでしょうね。

それで会長の年収は4億円。

年収100万円の正社員の400倍の年収。
会長の理屈でいうならば、年収100万円の正社員の400倍あなたは働くのか、聞いてみたいです。

この会長は確かに発想力や決断力は優れていると思います。だから、一代でここまで世界規模の企業にした、これは事実であっても、何か大きなものが、この経営者には欠けていないかと。

それは品格。あるいは、哲学や倫理、もっと深いところにある宗教心とか情操とか、そういうお金儲けも大事だけど、それだけではないなという思い、これがあるのかなって。

確かに企業だから儲けてなんぼの世界でしょう。だから、儲けるのに一生懸命になる。ここまでは理解できます。
ただ、大概の経験者は儲けのためとはいえ、一方で、建前と言えば建前、遠慮やプライドっていうものがあります。その遠慮やプライドが経験者自身の暴走を抑えているのです。

しかし、この会長の発言からは、えげつなさを感じます。ここまであっけらかんと答えられたら、普通の質問者は呆気にとられます。

この会長は、ユニクロをここまで大きくしたのに、まだ哲学を持たずに戦略しか持たないまま。

普通は、負けてなるものか、何がなんでも成功してみせる、とがむしゃらになって経営に成功しても、その後は、自分だけ幸せになるだけでいいのか、このままでいいのか、と振り返る時が来るものです。

でも、彼には、まだ自分の会社を大きくすることばかりで、自分の会社で働く社員は自分の会社を大きくする手段でしかないままのようです。


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