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2013年6月12日 (水)

ワタミ、大丈夫か? 7

「ワタミ、大丈夫か? 」シリーズが続いていますが、皆さんにワタミの問題を考えるとき、読んでいただきたい記事を見つけたので、ネットからそのまま転載します。

以下の転載です。

ワタミは本当にホワイト企業なのか? キャリコネの口コミで検証してみた
2013年6月11日(火)11時30分配信 キャリコネ

 ワタミグループの渡邉美樹会長が、自社を「ブラック企業」呼ばわりする声に対し、公式ブログで反論している。グループ従業員の「離職率」や「平均年収」「時間外労働時間」「メンタル不全による欠勤・休業率」が、いずれも全国の外食事業の平均を下回っているというのがその根拠だ。

 渡邉会長は以前にも「ワタミは天地神妙に誓ってブラック企業ではありません」(原文ママ)とツイッターに投稿している。しかし2006年には、従業員217人に30分単位で切り捨てた未払い賃金1280万円を支払ったことがあるのも現実である。

 さらに悪いことに、ワタミはこの件を労基署に内部告発した従業員を解雇してしまった。結局不当解雇で、会社は従業員に謝罪し解決金を支払っている。2008年には26歳の女性従業員が自宅近くのマンションから飛び降り自殺したが、後にこの自殺が過労による労働災害であったことが認定された。

 この手の問題は、残念ながらどのような会社にも起こっていることだ。報じられていないだけで、優良企業にもサービス残業や自殺の1つや2つあるのが現実である。ワタミにしか問題がないと思い込んでいるのは、世間知らずというものである。

 それでも渡邉会長が若い労働者を苛立たせるのは、自社のことをまるで何の問題のない真っ白なクリーン企業のように言い立てるからだ。現実を認め、問題を改善する姿勢を見せて実行すれば、そこまで批判されることはあるまい。 渡邉会長は「夢に日付を!」という書籍や関連商品を販売しているが、他者の批判を受け入れない態度を見ると、あたかも自分以外の存在は自分の夢を実現する手段か、妨害する敵と思っているのではないかと疑ってしまう。

 仕事がハードなのは、どんな業種や職種でもありうることだ。しかし、飲食業のような「仕事量を労働時間で測るべき仕事」の場合、サービス残業は致命的な違法行為となる(仕事量を成果で測る高度な知的労働とは異なる)。キャリコネの口コミを見ると、多くの従業員が「ワタミではサービス残業が常態化している」と断言している。

 「やはり通常の労働時間が終わった後に、当たり前のようにサービス残業を行わせるような点は大変遺憾です」(20代男性店長)

 「サービス残業は当たり前です。まあ、この業界ならそれは当たり前かもしれませんがちょっとひどすぎます。あと、店舗によりますが休みがほとんどないところもあります」(20代男性調理スタッフ)

 ◇

 アルバイトもカスタマーセンターも「激務薄給で奴隷扱い」

 別の男性スタッフも、「長時間労働」「残業代未払い」の常態化は確かという。

 「それ以前に、残業という概念がこの会社ではほとんど存在しないかのような風土があります。また正社員の方々は毎日朝から翌朝まで出ていることがほとんどのため、みなさん疲れているように感じられます」

 ホールスタッフの20代女性は、「アルバイトスタッフにも、休日でもミーティングの呼び出しや、残業代が発生しないのにもかかわらず何かしら手伝いを頼む」傾向にあったという。「試食会」に参加するため休日の早朝に呼び出されることもあった。

 そんな頑張りの甲斐もあってか、確かにお客で一杯の店もあるが、働く人がそれで救われるわけではない。20代の男性営業は、仕事が多すぎて店に宿泊を繰り返し、帰宅して風呂に入ることもままならない人がいると憤る。

 「もっとお客様の事だけでなく、社員一人ひとりが何を望んでいるかを、パワーハラスメント抜きにしてしっかりと向き合えば、より良い人材が自然と集まり、離職率も今よりももっとよくなり、そしてそれにより、経験・ノウハウを持った社員で会社全体が良い方向に向かっていくと思います」

 長時間労働は、店舗だけではないようだ。カスタマーセンターの40代後半の男性も「激務薄給で奴隷のような扱い」と激しい言葉で会社を批判する。渡邉会長は「長時間労働・サービス残業はない」と主張しているが、サービス残業は帳簿に載っていないのだから当たり前だ。あまりに堂々と主張しすぎると墓穴を掘ることになる。

 カンボジアへの寄付を天引き。おせち代金なども?

 また、社外にはあまり知られていないが、給与から各種の「天引き」が行われていることも社員にとっては納得いかないことのようだ。ひとつは、カンボジアへの寄付。

 「毎月の給与から天引きでカンボジアの恵まれない子供達へ寄付されます。1000円~いくらまででも寄付できます。あくまでも約束ですので、最低でも1000円は寄付する事になっております」   

 これを定期的に渡邉会長が現地に持参して、会長が感謝されるわけである。そんな寄付なら会社がすればよいのであって、給与から天引きされるのはおかしいのではないか…。というのは健全な疑問だが、誰も正面切って言うことはできない。

 「慢性的な長時間労働によって肉体的にもぼろぼろになる。カンボジアの人を助ける余裕があるなら、社員の声を聞く時間を少しでも作ってほしい。あなたの会社に人生の一部を捧げている人間なのだから」(20代男性店長)

 また、「社員旅行は半額自腹(12000円)とか、正月には会社で作っているおせちの金額を引かれます(2万弱)」という書き込みも見られる。「引かれます」とは、強制があるということなのか。自社の商品購入に2万円も費やすのも、首を傾げてしまう。

 ちょっと美談にも思えるが、気になる制度もある。それは「母の日に会社から実家の母宛にカーネーションが届く」というものだ。母親を早く亡くした渡邉会長が、感謝の気持ちを本人に代わって表しているというのが建前だ。

 しかしその背景には、「店舗勤務の社員は一晩中働かなければならない日ばかりなのでほとんどの人が店舗近くの社宅(家賃半分会社持ちのマンション)に住んでおり、実家暮らしの人はとても少ない」という現状がある。

 カーネーションひとつで「ウチの子供は思いやりのある経営者のもとで仕事に打ち込んでいる」と錯覚させているとしたら、それは恐ろしい意図を持った行為ということになる。

 ◇

 渡邉会長の「夢」と「日付」を見直すときでは

 店舗には、渡邉会長からは毎月「社長からのメッセージ」というビデオレターが店舗に届く。社員はそれによって「ワタミの哲学」を叩きこまれ、その感想を本社にフィードバックしなければならない。

 26歳で亡くなった女性従業員が入社した際には、「グループ1000店のために死ぬ気で働け」と書かれた激励文が渡されていた。「なぜ死ぬ前に辞めなかったのか」「自己責任じゃないか」という質の悪い陰口もあるが、この手の「洗脳」の効果については、きちんと検証されるべきだろう。

 もちろん、会社に感謝している従業員もいる。ワタミは社会で生きていくうえで重要な「コミュニケーション能力」や「助け合いの精神」を鍛えてくれる、という評価もある。しかし、継続して働ける職場ではないことも確かなようだ。

 「学ぶことが多いのはとてもよかったです。お客様やスタッフの仲間から勉強させてもらいました。ただ、給与が安いのがつらい。自分でお店持つ気があるなら、一度は体験するとよいと思いますが、長く続けるにはお奨めしないです」

 キャリコネの口コミを見る限り、少なくとも真っ白なホワイト企業ではなさそうだ。渡邉会長が「そんな細かいところまで社長がいちいち見ていられない」と言い逃れをせず、本気で改善の姿勢を見せれば、カリスマ性はよい方向で活用されるはずだ。

 いまこそ渡邉会長は、手帳に書かれている夢や日付を今いちど見直し、書き換えるときが来ているのではないだろうか。

 

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