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2014年8月 4日 (月)

すき家の実態 2

すき家残酷物語 24時間連続勤務、10時間超トイレ休憩なし

2014.08.01


従業員は24時間勤務もザラだった【拡大】

 

 ひどいどころかむごすぎる。牛丼チェーン「すき家」で働く従業員の過酷な労働実態が判明した。24時間連続勤務は当たり前。10時間以上トイレにいけない。過重労働で居眠り運転し、車ごと川に転落-など人材を酷使しきって利益を挙げる仰天の“ビジネスモデル”だった。鬱病やノイローゼで通院、退職する従業員が続出する劣悪環境がおおやけになっても、運営するゼンショーホールディングス(HD)のトップは辞任しないという。同社の自浄能力には限界がありそうだ。

 「すき家」では「牛すき鍋定食」を発売した2月以降、店舗が相次いで休業した。ゼンショーHDでは「パワーアップ改装のため」と説明していたが、実態は業務量の激増による従業員の大量退職が主な理由で、最大約290店舗が一時的に閉鎖するなど影響が広がった。

 この事態を受けてゼンショーHDでは、第三者委員会(委員長・久保利英明弁護士)を設置、第三者委が社員・アルバイト計約3万3700人のうち、社員561人とアルバイト468人にアンケートなどを実施して、実態調査を行っていた。

 7月31日に公表された報告書によると、すき家の従業員の中では、24時間連続で勤務することを「回転」と呼んでいたが、店舗で勤務した経験のあるほとんどの社員が「回転」を経験していた。中には「恒常的に月500時間以上勤務していた」という社員や「(恒常的な過重勤務で)体重が20キロ以上やせた」という従業員もいた。

 

居眠り運転が原因の事故も多く発生し、従業員から「居眠り運転でけがをして入院した」「川に車ごと転落するなど、過去に事故を3回起こした」といった深刻な訴えが目立つ。12年度は、居眠り運転による事故が7件発生したことを確認した。

 過重労働の象徴とされた「ワンオペ」と呼ばれる1人勤務体制についても、「強盗が多発したときに改善すると(経営側は)言っていたのに、なされなかった」「警察から言われて、ワンオペが解消されたと思っても、あっという間にワンオペに戻した」との声があった。すき家では深夜の1人勤務が多い上、レジが出入り口に近い配置だったことから、強盗被害が頻発していたが、現場の声に経営陣が耳を傾けていなかったことになる。

 このほか、報告書の端々に「ストレスで全く眠れず、鬱状態。頭痛、吐き気、腹痛で病院に行ったら過労と診断」「10時間以上トイレにも行けない」といった悲鳴があふれ、回答者の約68%が「45分以上の休息をとれることはほとんどない」との項目を選択していた。

 第三者委から一定以上の長時間労働を禁止する厳格なルールを設けるなど、労働環境の改善を求める提言を受けたゼンショーHD。小川賢太郎会長兼社長は「すべてを真剣に受け止め、可及的速やかに是正すべき点は是正する」との認識を示したが、自身の経営責任に関しては「働きやすい会社にしていくことが責任」と話し、辞任や減俸などは否定した。

店舗拡大の成長路線も維持していく方針で、働きやすい会社が実現されるかは「不透明」(市場関係者)との見方が強い。

 企業事件に詳しいジャーナリストの須田慎一郎氏は「ゼンショーは、労基署から何度も従業員の過重労働について是正勧告を受けながら、それを改善してこなかった。そもそも労基署の指導は非常に重いもので、従業員がその事実を基に企業に損害賠償を求めることもできる。ゼンショーはそれをわかった上で無視してきた。つまり、リーガルリスクと利益を比較し、利益の方が高かったからだろう。こういう姿勢の企業は社会に存在してはならず、今後、継続できるかどうかの瀬戸際に立たされる事態もありうる」と話している。

(以上、『夕刊フジ』zakzakより転載)

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