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2014年11月 3日 (月)

『天理教開祖 中山みきの霊言』から大川隆法氏の矛盾を衝く その2

このブログで、「『天理教開祖 中山みきの霊言』から大川隆法氏の矛盾を衝く」を書いてしばらくすると、急にこの記事のアクセスが増えた。

それに気を良くして、続きを書く。

幸福の科学総裁の大川隆法氏が、天理教教祖の中山みき氏と、天理教の祭神(崇拝対象)の天理王命の霊言なるものを発表し、それを『天理教開祖 中山みきの霊言』として出版したには、大きく2つの素地があったと思う。

その一つは、天理教の3代「真柱」(しんばしら、天理教の代表者)の中山善衛氏が2014年6月24日に「出直し」(天理教では一般にいう死去を「出直し」という)された。

それに乗じて、大川氏が利用しようとしたと考えられる。

しかし、そんな天理教の真柱の死去を利用するなどできるのか、と思う方もいるだろう。

だが、霊言なるものを発表すると幸福の科学にとってはプラスになると、大川氏は思うようだ。その発想が、かえって幸福の科学に、世間から、あるいは教団外から冷淡な目を向けられることに気づかないでいる。だから、相変わらずやるのだろう。

『天理教教祖 中山みきの霊言』では、3代真柱が亡くなると、「高天原」を探して、宗教法人幸福の科学の宗教施設としながらも大川氏の実質的な住居である「大悟館」に辿り着いたと霊言のかたちで言った。

「大悟館」が「高天原」だというのだ。

でも、これは当の天理教にとっては大きな論難といえる(ただ、天理教側が幸福の科学をまともに相手にするかは分からないが)。

何故ならば、天理教では「出直し」(死去)すると「高天原」におもむくと教えているのか、ということだ。

天理教道友社刊の『ようぼくハンドブック』では、「出直し」について以下の説明をしている。

天理教では、人の死を「出直し」といいます。
親神様からの「かりもの」である身体をお返しすることを指します。
出直しの語は元来、「最初からもう一度やり直すこと」を意味することからも察せられるように、死は再生の契機であり、それぞれの魂に応じて、また新しい身体を借りてこの世に帰ってくる「生まれ替わり」のための出発点であることが含まれています。
前生までの心の道であるいんねんを刻んだ魂は、新しい身体を借りて蘇り、今生の心遣いによる変容を受け、出直し生まれ替わりを経て、また来生へと生まれ出ます。
生命のバトンタッチ
一般的には、誕生はめでたく、死は何か暗い、忌まわしいものと考えがちですが、本教では「出直し」「生まれ替わり」と教えられます。
死は、それで終わり、それっきりというようなものではなく、生まれ替わり、つまり再生のための節目、出発点であるということです。
少し考えてみれば分かることですが、死がなければ誕生もあり得ません。
死ぬ者がなくて生まれる者ばかりであったら、たちまち地球は人であふれかえってしまいます。そう考えますと、誕生と死は一つのものであり、切り離すことのできないものであることが分かります。
連綿と続く生命の営み、命のサイクルの節目を言い表す「出直し」「生まれ替わり」。
その言葉自体に、死というものが終わりではなく、再生へのスタートであり、誕生が単なる生命の始まりではなく、前生よりの命を引き継いでいるものであることが含意されています。
大きな生命の流れの中でのバトンタッチを繰り返しながら、陽気ぐらしへの歩みが進められるのです。
(以上、引用了)
この説明を読むと、天理教には人が亡くなると高天原へと向かうといった考えはないようだ。また、「高天原」という語も、それを連想させる語も思考もないようだ。
となると、天理教では「出直し」した後は「高天原」に至るといった教えがないとしたら、3代真柱が「出直し」して「高天原」を探して大悟館に辿り着いたとなれば、それは真柱という天理教の代表者として、信者の尊敬を集め、信者を教導してきたのに、自らは天理教では教えない「死後の世界」を信じて、死後はそれを求めたことになる。

つまり、真柱は二枚舌を使っていたことになるからだ(大川氏は霊言のかたちをとり、3代真柱は二枚舌だと侮辱したようなものであるからだ)。

ここで私は想像するのだが、もし、大川氏に思惑があるとしたら、天理教の真柱が死後に「高天原」たる大悟館に辿り着いたという話を霊言というかたちでつくることで、天理教の目指す世界が幸福の科学にある、あるいは天理教よりも幸福の科学のほうが上位にあるとして、大川氏自身のカリスマ性を高めるとともに、あわよくば天理教の信者のなかから幸福の科学になびく人を得るための新手の信者獲得の方法のつもりではないのか。

大川氏はこれまでもGLAの高橋信次氏の霊言なるもの『高橋信次の霊言』などを刊行したこともある。日蓮聖人や日興上人の霊言なるものも刊行した。

それは、たとえばGLAや創価学会で尊崇、尊敬される人物の名前で霊言なるものを刊行して、その教団の信者に向けて広告したつもりではなかったのか。

今以て、今度は天理教の信者に向けてもやったのかという感がある。

(続く)

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