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2015年10月 6日 (火)

アリさんマークの引越社で何が起きたか

アリさんマークの引越社を社員が損害賠償求め提訴

「アリさんマークの引越社」で知られる「引越社関東」社員の男性(34)が9月30日、労働組合への加入をきっかけに不当な異動や「罪状」と題した懲戒解雇処分を伝える文書を全支店に掲示され名誉を傷つけられたとして、会社を相手に東京地裁で係争中の訴訟に損害賠償を加え、記者会見に応じた。同グループの引越社(名古屋市)や引越社関西(大阪府)も、引っ越し作業で生じた弁償金を従業員に負担させるのは違法だとして8月までに訴えられている。男性は両手で拡大コピーした懲戒解雇処分の周知文書を持ち、カメラに向けた。「指名手配犯のような紙で見せしめのようなもの。組合に入ることへの脅しです」。顔と年齢を公表し、覚悟の訴えだった。

 月393時間だったこともある長時間労働や、男性ら従業員が「あり地獄」と呼ぶ、仕事中の荷物破損や車両事故の弁償を従業員の給与から天引きするシステムに不安を感じ、今年3月、労働組合「プレカリアートユニオン」に加入した。男性も今年1月に長時間労働の末、車両事故を起こし、48万円の支払いを会社に命じられていた。

 6月、組合加入をきっかけに、関東全社で実績1位の経験もある営業職から、正社員が担当しないという「シュレッダー係」に異動。7月31日、不当異動を不服として地位確認訴訟を起こしていた。会社側からは、訴訟を「会社の名誉を害し、就業規則に抵触する」などとされ8月11日、従業員80人の前で懲戒解雇通知を読み上げられた。顔写真入りの「罪状ペーパー」が全支店に張り出され、社内報にも掲載されたという。

 9月24日、会社から解雇撤回の文書が届き、今日1日から復職するが、担当は「シュレッダー係」のまま。文書に謝罪文は一切なかった。この日、地位確認訴訟に損害賠償を加え、「今後の従業員のために」と1歩も引かなかった。

 プレカリアートユニオンの清水直子委員長は「(同社の)採用に携わった複数人によれば、労働組合に入っている者、親が公務員など堅い職業に就いている人は採用しないよう、言われていたという。従業員が基本的な労働法の知識を身に付けていることを恐れている」と主張。弁護団の1人は過酷な労働環境で訴訟が相次いだアパレル大手や居酒屋大手、外食大手を例に挙げ「それらに次ぐブラック企業ぶり」と話した。

 引越社関東の人事部は取材に対し、「訴状を確認しておらず係争中の案件なのでコメントできない。司法の判断には真摯(しんし)に対応したい」と述べた。【三須一紀】

 ◆アリさんマークの引越社を巡る訴訟 7月31日、引越社と引越社関西の元社員とアルバイトの20~30代男性12人が2社を相手取り、支払った弁償金と不当に減額された賃金など計約7000万円を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。10月6日には、元従業員の4人が引越社関東に対して起こした名古屋同様の訴訟が東京地裁で行われる。

 ◆アリさんマークの引越社 引っ越しを中心とした運送業者で71年、名古屋市で創業。00年に東京、関東エリアに進出。グループ会社も含めての従業員は3965人(14年5月現在)。グループ総売り上げは273億円(14年度)。

(以上、「日刊スポーツ」HPから転載)

アリさんマークの引越社の関連記事をこのブログでもいくつか取り上げています。カテゴリー「政治・社会」に分類していますので、そちらからお読み下さい。動画も御覧になれます。

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