教育・保育・育児

2017年1月24日 (火)

男性保育士に「女児の着替えさせないで!」 保護者の主張は「男性差別」か

男性保育士に「女児の着替えさせないで!」 保護者の主張は「男性差別」か

J-CASTニュース 1/24(火) 7:00配信    

 「男性保育士に娘の着替えや排せつの世話をやって欲しくない」。こんな保護者の意見は、男性保育士に対する「性差別」にあたるのか。千葉市の熊谷俊人市長(38)がツイッターで投げかけた問題提起が、いまインターネット上で盛んな議論を呼んでいる。

 千葉市幼保運営課によれば、市内の公立幼稚園・保育園では、男性保育士が幼児のオムツ交換や着替えの業務を「外される」ケースが目立つという。こうした状況について、熊谷市長は「女性なら社会問題になる事案です」と訴えている。

■千葉市長ツイッターが問題提起

 千葉市は2017年1月18日、「男性保育士活躍推進プラン」を策定した。プランの中では、(1)男女の性別に関わらず同じ業務を行えるようにする、(2)男性用のトイレや更衣室など環境面の整備を計画的に進める――といった目標を掲げている。

 こうしたプランを策定した背景について、千葉市幼保運営課の担当者は23日のJ-CASTニュースの取材に、

  「昨今、女性の活躍を推進する施策は盛んに取り組まれています。一方で、女性が多数を占める職場での『男性の活躍推進』という点については、あまり重要視されていない部分がありました」

と話す。

 実際、千葉市内の公立保育所に勤務する保育士の男女比は、女性650人(92.9%)に対し男性50人(7.1%)。今回のプラン策定により、男性保育士の労働環境改善のほか、父親の子育て参加の活発化や将来的な保育士応募者数の増加などの効果を見込んでいるという。

 だが、男性保育士の活躍を促すこの施策をめぐり、インターネット上では思わぬ形で議論が起きることになった。そのきっかけは、熊谷市長が1月19日のツイッターで、

  「(プラン策定について)女児の保護者の『うちの子を着替えさせないで』要望が通ってきた等の課題が背景にあります。女性なら社会問題になる事案です」

などと言及したことだった。

「男性保育士さんに警戒するのは仕方がない」

 熊谷市長が例に挙げた「男性保育士による女児の着替え」をめぐり、ツイッターでは、一部の女性ユーザーから、

  「男性保育士さんに警戒するのは仕方がないのではと思います」
  「性犯罪の加害者の九割が男性って事を考えたら、充分考慮する理由になると思うんだけど」
  「女児の親御さんが同性更衣介添えを望むのは当然の事かと思います」

 といった反発の声が出ることになった。

 こうした書き込みを受け、熊谷市長は22日のツイッターで、

  「娘を男性保育士に着替えさせたくないと言う人は、同様に息子を女性保育士に着替えさせるべきではないわけですが、そんな人は見たことがありません。社会が考慮するに足る理由無しに性による区別をすることは差別です」

と訴えた。

 また、男性保育士による小児性愛事件が実際に起きているという指摘に対しては、「全体から見れば極めて小さな確率の事例」によって人権や職業選択を侵害することは、「現代社会では許容されません」と強く指摘。

 こうした反発の声が出てしまうこと自体については、

  「保育士という職種に対するプロとしての評価・敬意が男女問わずまだまだ十分でないと認識します」

と振り返っていた。

         

男性保育士「専門職として認められていないと感じる」

 実際のところ、熊谷市長の指摘に対するネット上の反発の声が示すように、女児の着替えや排せつの世話を男性保育士が行うことに嫌悪感を示す保護者は多いのだろうか。

 東京男性保育者連絡会のメンバーで、都内の保育園に勤める男性保育士(40)はJ-CASTニュースの取材に対し、

  「着替えやオムツの交換、プールの引率に身体測定…。保護者の方から、男性の保育士が担当することはやめて欲しいと指摘される業務は数多くあります」

 とどこか馴れた様子で話す。この男性保育士は、こうした意見が保護者から寄せられていること自体については、

  「性犯罪やロリータコンプレックスなどの報道もありますし、保護者の方が男性保育士に一抹の不安を感じてしまうのは仕方がないと思います」

と理解を示す。だが、保護者の意見に対する職場の対応には「納得がいかない」と感じているという。

  「こうした意見が保護者から寄せられると、すぐに男性保育士の持ち場は変わってしまいます。こちらとしては『イヤ、そうじゃない』と否定して欲しいんですよ。これでは、同じ保育士なのに男性だけが『専門職として認められていない』と感じてしまいます」

 そのほか、女性が圧倒的多数を占める職場だけに、孤立した男性保育士に対するいじめや「逆セクハラ」の問題も良く指摘されるという。この男性保育士は、

  「男性の保育士は珍しいこともあり、運動会の準備などの力仕事は全て男性に任せるといった風潮がある職場も多いようです。でもこれって、女性に『お茶くみ』の仕事をさせていた一昔前の職場と同じですよね(笑)」

とも話していた。

(以上、転載了)

2016年8月 9日 (火)

19年目で手取り16万円、保育士の実態 AERAから その3

(前回につづく)
「死亡事故が起きる可能性が最も高いお昼寝の時間帯に連絡帳を書くなんて論外です。『ながら仕事』で注意力が散漫になり、保育士が連絡帳を書いている数十センチ先で子どもが亡くなる事故が繰り返されています」

 昼寝の時間や給食の内容、遊んだ様子などを細かく書いてもらうほど、保護者は保育園での子どもの様子がわかってうれしいものだが、保育士が子どもをみる時間を削って書いていると考えたほうがいい。

 このような中、保育士の働く環境を少しでも改善しようと取り組んでいる園もある。

 首都圏を中心に12園を展開する「茶々保育園グループ」では保育士の社会的地位向上に取り組んでいる。今年4月からはパートも含めたすべての職員に名刺を持たせている。迫田健太郎理事長は言う。

「保育士はこんなにもプロフェッショナルな仕事をしているのに、名刺もなかった。子どもたちに一番近い社会人として、誇りと自覚を持ってもらいたいと思っています」

 茶々おおいずみ保育園(東京都練馬区)で主任保育士の尾又あゆみさん(32)は、名刺を持った効果をこう話す。

「社会人として認められた気がして、保育の質もますます上げていかないと、と思うようになりました」

●ソーシャルな目線必要

 同グループでは産休、育休、時短制度のほか、個人の事情に応じた時間固定勤務もでき、子育てしながらでも働き続ける職員が多い。5歳と3歳の子どもがいる尾又さんも、時短勤務を経験し、現在は固定勤務。
時短勤務を経験したことで、それまで夕方以降にやっていた書類書きを日中手が空いたときにやるなど、効率良く働くようになったという。

 神奈川県茅ケ崎市のなぎさ第二保育園では、「保育園が単なる預かり所という認識のままでは保育士の処遇は上がらない」と、保育の現場をもっと知ってもらうために園の様子を日々写真に撮り、保護者に提供している。インターネット写真販売サービス「スナップスナップ」も利用し、保育士の仕事増にならないよう工夫する。柿澤秀旗園長(40)は言う。

「保育園の雰囲気は保育士で決まるんです。保育の力をもっと世の中に知ってもらいたい」

 前出の迫田理事長も、保育士と園児たちが遊ぶ様子を見つめながらこう言った。

「保育士たちは子どもたちの生きる力を引き出し、未来をつくっている。素晴らしい仕事なのに、これまで私たち業界もそれを世の中に認めてもらう努力が足りなかった。これからの保育園にはソーシャルな目線が必要で、もっと地域や社会に開いていかなければと思っています」

(編集部・深澤友紀)

※AERA 2016年8月15日号
(以上、AERAより転載 了)

19年目で手取り16万円、保育士の実態 AERAから その2

(前回につづく)
 
遊びも指導計画に基づいていて、例えばお散歩一つにも狙いや目標があるという。さらに園児の様子から家庭の状況を察知し、子育てで孤立したり、精神的に不安定になったりしている保護者への支援も担うなど、難しい業務を行っている。

 保育の専門家として、これまでは認可保育園の運営には常に、保育士2人以上の配置が義務付けられていたが、国は保育士不足解消のため、今年4月から子どもの少ない朝夕に限り、保育士1人に加え、研修を受けた保育ママなど資格を持たない人による保育を認めるようにした。この規制緩和に対し、現場では「朝夕は異年齢の子どもを一緒に保育するのでトラブルが起こりがち。逆に専門性を備えた保育士の確保が必要」「無資格者ができる仕事だと思ってほしくない」という反対意見も多い。

●毎日仕事を持ち帰り

 福祉保育労保育部会事務局長で元保育士の佐々木和子さんは言う。

「自身の保育経験をもとに保育をする年上の無資格者に対して、若い保育士が指示や注意をしづらく、ストレスが増えたり、一人で業務を抱え込んだりして負担が増えています」

 保育士の過重労働の原因はほかにもある。まずは膨大な書類書きだ。都内の子育てサポートセンターで働く男性保育士(28)は、認可保育園で働いていた当時、国の「保育所保育指針」で定められた月案や週案などの指導計画や、日報にヒヤリハットの報告書、そして保護者への連絡帳などの書きものが負担だったという。
行事の製作物も加わると、勤務時間ではとても終わらず、毎日のように仕事を家に持ち帰っていた。

 食物アレルギーへの対応を必要とする園児や、集団に適応しにくい園児も増えていて、保育士たちのより細やかな対応も必要になってきた。

 さらに、保護者対応も負担増の大きな要因だ。不当な要求をするいわゆるモンスターペアレントもいる。保育園のトラブルに対応するサービス会社「アイギス」の脇貴志社長は言う。

「自分の子を特別扱いしてほしいという親が増え、保育士の負担を増やしている」

 例えば、「うちの子にはこれを必ず使って」と、特別な日焼け止めクリームや虫よけ薬を預ける親や、「給食の調味料に食品添加物が含まれているかもしれないから」と持参した調味料を使うように求める親もいる。

 東京の郊外にある認可保育園で働いていた女性(34)は、2歳児クラスの担任をしていたとき、ある女の子の母親に悩まされた。

●「服汚した」と親が苦情

 その母親は有名大学病院に勤める40代の看護師で、子どもにブランドものの服を着せて登園させていた。絵の具や泥んこ遊びの日は事前に知らせているのに、母親は「どうしてラルフローレンの服を汚したのか」と弁償を求めてきた。園長が「面倒だから」と言いなりになって弁償すると、苦情はエスカレート。母親は気に食わないことがあると連絡帳1ページにぎっしり文句を書いてくるので、女性は毎朝その子の連絡帳を開くのが怖くなり、退職を決意した。
その後、民間の学童保育などで働いたが、現在は専業主婦。保育士に復職する気はないという。

 その女性が現場に戻らない理由は他にもある。事故への恐怖だ。一時保育の担当をしていたときに、床に置いた給食のスープ缶に0歳児が手を突っ込んでやけどを負ったことがある。給食の準備に追われていた中での自分のミスだった。肌は数カ月後にきれいに治ったが、いつケガをさせてしまうかとビクビクするようになった。

 都心の繁華街の雑居ビル2階にある無認可の24時間託児所で6年間働いていた男性保育士(34)も「何かあったらどうしようと常に神経をすり減らしていた」と振り返る。

 園長のほか2人の保育士で15人の子どもをみていて、男性が一人で異年齢の園児8人を近くの公園へ連れていき遊ばせていた。高熱の子どもに解熱剤を飲ませて預けていく母親もいて、途中具合が悪くなった園児を、連絡の取れない母親に代わって小児科へ連れていったことも。心身への負担は大きいのに時給はわずか900円だった。

 前出の脇さんは警告する。

「保育園はリスクが過度に集中する場所です。でも園側も保護者側も危機意識が薄い」

●名刺持ち「認められた」

 例えば園での様子を保護者に伝える連絡帳。お昼寝中に書く保育士は多いが、実は昼寝時間は危険な時間帯。内閣府の発表によると、15年の保育施設での死亡事故は14件で、うち10件が睡眠中に起きた。脇さんは言う。
(つづく)

19年目で手取り16万円、保育士の実態 AERAから その1

19年目で手取り16万円、保育士の実態 書類に追われ、ケガにビクビク

保育士のなり手が足りない。背景には低賃金と過重労働がある。長時間保育の子どもや低月齢の乳児が増え、保育士一人一人の仕事量も責任も増える一方。

 保育現場でいま何が起きているのか。

 都心から電車で1時間弱のベッドタウンに立つある保育園の朝は早い。開園は午前7時だが、6時45分の早番保育士の出勤を待ち構えたように、保護者に連れられた園児たちが登園する。

 保護者は替えのオムツや着替え、食事用エプロンなどを定位置にしまい、保育士に子どもを預けると、駅に駆けていった。こうして午前8時前には在園する園児の3分の1の30人ほどが登園する。閉園時間の午後8時まで最長で13時間、保育園で過ごす子どもも少なくない。

 保育士になって10年目の女性は言う。

「待機児童問題が深刻になってから低月齢の乳児の受け入れが増え、体力的、精神的に重労働になりました。長時間保育の子どもたちも年々増えていて、保育士のローテーションもぎりぎりの状態。体調が悪くても休みたいと言うのも気が引けます」

●トイレに行けず膀胱炎

 その女性は4歳児クラス18人の担任を1人で担当している。早番勤務のときは朝から息つく間もなく、補助の保育士が付いている時間帯にトイレに行こうと思うが、子どもに話しかけられたり、トイレに行きたいと言い出す子がいたりして、我慢することも多い。トイレに行かずに済むよう水分を取らずにいたら、昨年秋に膀胱炎になった。
周囲にも膀胱炎に悩む保育士は多い。

「保育現場は余裕が全くありません。人の子育てを支援しながら、長時間労働なので自分の子育てがおろそかになってしまい、辞めていく人も多い。こんな職場で、子どもたちとちゃんと向き合えるのか、安全を守れるのかと、毎日自問自答しています」

 今年2月、「保育園落ちた日本死ね!!!」の匿名ブログで注目を集めた待機児童問題。背景にある「保育士不足」にもスポットが当たった。というのも、認可保育園では保育士の人数が「児童福祉施設最低基準」によって「0歳児3人につき保育士1人以上」などと定められていて、保育士が足りないと園児を受け入れることができず、保育士不足による待機児童も各地で発生している。保育士の有効求人倍率をみると、毎年1月ごろがピークで2015年1月には2.18倍。東京は5倍を超えている。それだけ求人に対し、なり手が少ないことがわかる。

●19年目で手取り16万円

 保育士資格を持ちながら保育士として勤務していない「潜在保育士」は国の推計で70万人以上いるという。厚生労働省が13年に実施した「保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査」では、その理由として、半数近い人が「賃金が希望と合わない」と回答。「他職種への興味」「責任の重さ・事故への不安」が4割を超えた。責任や業務の負担は大きいのに、賃金が安すぎるという不満が浮かび上がってくる。
厚労省の15年賃金構造基本統計調査によると、民間保育士の平均賃金は月額約21万3千円。全業種の平均(30万4千円)より約9万円低い。

 これだけ売り手市場の保育業界なのに、保育士の賃金が増えない理由は、認可保育園の保育士の賃金が、政府の決める公定価格に左右されるからだ。保育所の運営費は国や自治体が支出する保育所運営費や補助金でまかなわれ、保育士の数も決められている。

「国が決めた基準があるので、賃金を上げることもできず、保育士の数も現場の実態を反映していないため、低賃金で過重労働になってしまう。深刻な保育士不足は国の政策の結果です」

 こう指摘するのは全国福祉保育労働組合(福祉保育労)の小山道雄・副中央執行委員長だ。

 福祉保育労に寄せられた「保育現場の声」には、自身の給与明細を添付する人もいた。例えば昨年11月分給与は、17年目の保育士で手取りが17万2862円だったり、19年目で16万6554円だったり。手取りが14万円余りの4年目の男性保育士は吐露する。

「結婚はできたとしても、暮らしていけるか考えるだけで頭が痛くなります」

 川崎市にあるすこやか諏訪保育園の奥村尚三園長(55)もこう言う。

「大切な命を預かっているという責任と、子どもたちの心身の発達を支援する仕事の内容や量を考えると、現在の給与は見合っていない」

 奥村園長によると、保育士たちは専門的知識を生かして子どもたちそれぞれの発達を支援する。
(つづく)

2016年7月 7日 (木)

ヤンキー母校に帰れず? 北星学園余市高、存続の危機…「不登校の受け皿」、入学者減で赤字続き

ヤンキー母校に帰れず? 北星学園余市高、存続の危機…「不登校の受け皿」、入学者減で赤字続き

産経新聞 7月7日(木)7時55分配信

 不登校や問題を抱える生徒らの受け皿となり、「ヤンキー先生」と呼ばれた義家弘介・文部科学副大臣が学び、教鞭(きょうべん)をとったことでも知られる北海道余市町の北星学園余市高校が存続の危機で揺れている。入学者の減少から赤字が続いており、運営する学校法人「北星学園」(札幌市)は7日の理事会で、平成31年度には閉校する案の可否を決める方針だ。ユニークな教育から全国から存続を願う署名が多数寄せられており、その行方が注目される。

 「私の腕の傷痕。耳も顔もピアスをあけまくった。自分を傷つけるしかなかった…でも、私のことを考えてくれる先輩や先生がすぐ近くにいた」

 6月30日に校内で催された弁論大会で、2年の沢寿々花(すずか)さん(17)は三重県四日市市の親元を離れ、同校に入学して寮生活を送る中、心の持ちようが変わっていったことを赤裸々に語った。

 同校は昭和40年開校。63年、全国に先駆け高校中退者の転・編入の受け入れを導入。同校がモデルとなったテレビドラマ「ヤンキー母校に帰る」などの影響もあり、入学者が230人を超える時もあった。しかし、少子化やフリースクール、通信制高校など受け皿が増えたこともあり、平成17年ごろから次第に減少。昨年度は41人にまで減り、赤字額も1億円を超えた。

 学園は昨年、今年度の入学者が90人未満の場合は30年度から新入生募集を停止し、卒業生がいなくなる翌年度にも閉校するという方針を打ち出した。

 同校は全国50カ所で教育相談会を展開。在校生や保護者、卒業生らが中心になり存続を求める署名活動を呼びかけ、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じ集まった約4万6千人の署名を学園側に提出した。

 沢さんは「私は居場所を見つけたけれど、ここ(北星学園余市高)を必要としている後輩たちのために存続してほしい」と話す。東京出身の生徒会役員を務める3年、及川竜さん(17)も「中学時代はやんちゃで家族ともうまくいかなかった。ここは遊ぶ所も少ないけれど信頼できる先生、先輩に出会い、変われるきっかけになった」という。

 5月下旬の理事会で存続について検討されたが高校側から改善案が出されたこともあり、継続審議となった。学園側は7日で結論を出したいとしている。

 安河内敏(やすこうち・さとし)校長は「分け隔てなく受け入れ、生活指導と自立支援を行う全国でも数少ない学校だ。今春の入学者は前年の約1・5倍の59人と増えており、存続の道を探ってほしい」と話している。(杉浦美香)
(以上、転載了)
存続を求める署名を集めているとありますが、問題は「財政難」。
存続のためには署名よりも赤字を補てんするお金を集めたほうが有効だと思うのです。

2016年6月24日 (金)

大学の小学校化が深刻…授業でbe動詞や単純な割り算、大学も定員割れ激増で必死

大学の小学校化が深刻…授業でbe動詞や単純な割り算、大学も定員割れ激増で必死

2016年6月24日(金)6時13分配信 ビジネスジャーナル

近年、大学教育現場では小中学校レベルの勉強内容の復習が平然と行われているということが問題視されている。

 たとえば昨年2月、関東にある大学に対し、文部科学省が「be動詞は大学水準とはいえない」と教育内容に関して指摘したことが話題になった。また、関西の大学でも、1年生向け授業で「動物園」の読み仮名に「flower」の日本語訳、456センチを10等分した値などが出題されるというのだ。あまつさえこの大学の使用する教科書には、「友達の名前を覚えましょう」「教科書を音読しましょう」といった小学校低学年向けの指導のような内容まで記されているという。

 こうした基礎学力の補習は「リメディアル(=やり直し)教育」と呼ばれている。もはや大学に対し、最高学府としての権威を疑う声も出てきそうだが、リメディアル教育の浸透にはどのような背景があるのだろうか。『名ばかり大学生 日本型教育制度の終焉』(光文社刊)などの著作を持ち、予備校を主宰するなど活躍する河本敏浩氏に話を聞いた。

●定員割れの大学がある以上、学び直しは必要

「今の大学1年生からは『脱ゆとりプログラム』の世代で、ゆとり教育を受けていたのは今の大学2年生までです。カリキュラムが変更され、中学も高校も、勉強は以前より大変になっています。

 ただ、定員割れの私立大学が全国で約4~5割あるといわれていますので、高校時代にまったく勉強せずとも大学に入れたような学生は、いまだに多数存在しています。国の政策が変わっても、いわゆる“座学”ができない大学生は相変わらず残っているというのが現状です」(河本氏)

 リメディアル教育の需要があるのも納得である。これは一体いつ頃から本格化し、大学教育にどこまで密接に関わっているのか。

「過去の勉強内容の学び直しというのは、大学の定員充足率が下がってくるにしたがって盛んになり、大学教員の研究対象となってきました。21世紀初頭頃から問題化され、リメディアル教育という言葉は2005年にはもう私たちの世界で定着していました。実際、同年に『日本リメディアル教育学会』が設立されています。

 リメディアル教育は、その学部にどうしても必要な勉強内容については必修化されているケースが目立ちます。例えば工学部は、数学3【編注:正式表記はローマ数字】の微分・積分ができないとどうしようもありません。推薦で合格するなど一般入試を経由していない学生が増えているため、きちんと受験での選抜が機能している偏差値50~60の大学でも同じことがいえます。

 一方、とにかく定員を充足させるために“来る者は拒まず”という大学は、小中学校で習う漢字の書き取りをさせたり、100マス計算をやらせたりといったレベルから実施しています。こういった大学では、建前上はリメディアル教育を任意としているケースが多いですが、実態はほぼ全員が受講している状態です」(同)

●低レベル授業を求められる大学教員の本音

 そうした状況のなかで、大学教員から「なぜ低レベルな授業のために自分が教壇に立たなければならないのか」という不満の声や嘆き節は聞かれないのだろうか。

「確かにリメディアル教育が始まったばかりの頃は、そういった声は多かったと思います。ただ、現在はそういった不満の声も一段落し、運命を受け入れているという印象です。生徒の授業料が自身の給料につながるわけですから、顧客対応をしているという認識なのではないでしょうか。もしそれが嫌ならば、教員本人が質の高い論文を一生懸命書き、グレードの高い大学に招いてもらえるようになればいいという話でもありますからね」(同)

 もっとも、大学がこのような低レベルな内容の教育を強いられる原因は、中学や高校にあるともいえる。

「中学も高校も、生徒が授業で教えた内容を身につけていないにもかかわらず進級させてしまうため、大学の教員からすれば『今まで何をやってきたのか』という話になります。けれど、そんなレベルの低い学生でも入学させないと大学が潰れてしまうので文句は言えません。状況に適応しようと大学教員は必死なのです」(同)

 とはいえ、適応へ向けた彼らの努力は少しずつ実を結んでいるのだという。大学側は単なる責任転嫁に終始することも、状況を見過ごすこともなかったようだ。

「大学では“勉強をしない学生”を迎え入れるうえで、“アクティブ・ラーニング”という方法が有効であるという認識がこの4~5年で広がってきています。アクティブ・ラーニングとは、例えば英語ならただ教科書を読むだけではなく会話をしっかり練習する。また、教員ひとりの話を数十人の学生が聞くという形式ではなく、『みんなで商店街の活性化プロジェクトを考えて発表しよう』といった授業を実施するわけです。

 学生を座学から解放し、体験型の授業に参加させるという方法であり、座学しか経験してこなかった学生にとっては新鮮。『大学に来たい』『授業を受けたい』といった気持ちにさせる工夫がなされているんです。

 リメディアル教育は、けっきょく学生を授業に出席させてテストを受けさせて、という座学なので、高校までと同じことを繰り返しているにすぎず、学力向上の効果は出にくい。それに気づいた大学が増えてきているのでしょう。そこで、リメディアル教育と並行してアクティブ・ラーニングを導入するという流れが大きくなっているのです」(同)

●体験型授業はFランク大学と親和性が高い?

 偏差値50を大幅に下回るようなランクでも学生の集まりがよい大学というのは、オープンキャンパスや説明会にてアクティブ・ラーニングを推しているという。では、これらの教育によって低学力な学生の将来に光明は見えているのか。

「文系の学生が就職で不利になるのは広く知られていることですが、いわゆるFランク大学の文系学生は特に深刻。そして、仮にリメディアル教育で漢字の書き取りや100マス計算を学んだとしても、それが就職活動や就職後のスキルとして役立つかは正直疑問です。ですがアクティブ・ラーニングに取り組ませることで、Fランク大学の文系学生たちにも、能動的に新聞や本を読む習慣をつけさせるなど、就職に役立つスキルを身につけさせることもできるのです」(同)

 勉強に馴染みのないまま入学してしまった学生にとって、再スタートを切る一助になるのかもしれない。大学教育は年々、学生の目線で発展を模索しているようだ。
(文=森井隆二郎/A4studio)

(以上、転載了)

2016年5月30日 (月)

保育士獲得競争、アクセル全開 都心の求人倍率は66倍

保育士獲得競争、アクセル全開 都心の求人倍率は66倍

別宮潤一

2016年5月28日12時22分

東京で保育士の争奪戦が熱を帯びている。都心の有効求人倍率は、今春の採用が本格化した昨年11月に66倍に跳ね上がった。待機児童対策で施設が増える一方、離職率は年平均8%を超え、「保育士集めはもう限界」との声も聞かれる。

 「ボーナスは年4回。年に1回は必ず昇給します」「家賃の自己負担は1万円。冷蔵庫や洗濯機は園側で買いそろえます」

 東京・渋谷で4月下旬に開かれた保育士就職セミナー。来春卒業予定の学生たちに、保育所の採用担当者がアピールした。就職情報大手「マイナビ」が主催し、2日間で計67法人がブースを出した。

 世田谷共育舎(東京都世田谷区)は来春、区内に三つ目の保育所を開く。必要な保育士数は18人。中村淳子統括園長は「セミナーで話した学生の顔を思い出し、全員に『また会いましょう』と手紙を書く」と話した。今年は300人以上に書くつもりだ。

 23区で15保育所を運営するアンジェリカ(目黒区)の大賀和哉・採用担当部長は「100人の学生と話せた。2、3人でも面接に来てくれれば」。結婚や出産で辞める保育士も多く、来春の採用予定は40人。自社の売りは埼玉県にある直営農園を使った食育で、関心のある学生には見学時の飛行機代も負担する。「保育士1人を確保するために数十万円をかける時代です」

 保育所や人材紹介会社によると、保育士1人の紹介料は上昇傾向で、3年前の50万円ほどから、最近は80万円の例もあったという。

 都内で13の保育所や認定こども園を運営する東京児童協会の菊地広樹事務局次長は「紹介会社が年々強気になっている」と話す。千代田区に来春開く保育所は20人の保育士が必要で、不足すれば他の保育所の保育士を回すしかない。「ハローワークにも求人を出すが、反応があるかどうか……」とため息をつく。

 ある保育所の男性理事は言う。「保育士さえそろえば黒字にできる。だから、どこも争奪戦で金を使う。その分、現役の保育士の賃金を上げる余力はない」

■人集め「限界に近い」

 待機児童が多い東京の保育士不足は深刻だ。東京労働局によると、採用がピークになる1月の保育士の有効求人倍率は、2011年の2・52倍から16年には6・24倍に。千代田、中央、文京3区などを担当するハローワーク飯田橋では15年11月に66・00倍になった。港、品川、渋谷、世田谷、目黒各区を管轄する各ハローワークも20~40倍だ。

 都によると、都内の昨春の待機児童は7814人。都は17年度末にゼロにするため、毎年1万2千人分の保育施設を新設し、年間2640人の保育士が新たに必要としている。都内の認可保育所の保育士は4万2千人(国の14年調査)で、待遇の悪さや結婚などを理由に年平均8・4%が離職。このため年間約3500人の補充も必要という。

 都社会福祉協議会内にあり、保育士ら約1100人でつくる保育士会の堀江いずみ事務局長は「人集めは限界に近い」と話す。安倍晋三首相は保育士の賃金を来年度から月平均約6千円引き上げる方針を表明した。ただ、堀江さんは「5万円単位で引き上げないと、保育士不足は改善しない」と訴える。(別宮潤一)

(以上、朝日新聞デジタルより転載 了)

2016年4月28日 (木)

保育士さんの待遇改善なしに待機児童の問題は解決しない

「保育士やめたいの私だ」仕事には追われ、給料上がらず
4月28日(木)11時51分配信
「保育園落ちた日本死ね!!!」。そんな過激なタイトルのブログをきっかけに、保育園が政治や社会の大テーマになった。母親たちが「保育園落ちたの私だ」と声をあげた背景には、深刻な保育士不足がある。「きつい仕事なのに、賃金が安すぎる」「自分の犠牲の上に成り立つ仕事」と訴える保育士たち。その肉声に耳を傾けると、ぎりぎりの日々を送る姿が見えてきた。(Yahoo!ニュース編集部)
保育士たちを苦しめる「持ち帰り」 東京都内の自宅に、元保育士の佐藤美子さん(30)を訪ねた(名前は仮名。以下の保育士も同じ)。 匿名ブログ「保育園落ちた」が公開されてから1カ月余りがたった3月下旬の午後。国会ではこの問題で与野党がぶつかり合い、議事堂周辺では保育士の待遇改善を求めるデモが行われていた。
「保育園」「保育士」が大きな社会問題となり、新聞やテレビが連日報道していた時期だ。 佐藤さんは保育士として3年間、保育園で働き、7年前に退職した。その3年間に辞めたいと思ったことが何回もあるという。 保育士は一人で何人もの子どもたちの世話をしなければならない(撮影:幸田大地)
「仕事はきつく、賃金も安い。疲れて、土日はずっと家にいる感じでした。
あまりに時間の拘束が長かった。サービス残業も当たり前。子どもは可愛いけど、ほかの仕事のほうが楽だ、プライベートを充実させたい、と思いました」 保育士時代、佐藤さんの月給は手取りで月14万円ほどだった。
「勤務時間に対する給料は少ないなあ、と思っていました。サービス残業も当たり前でした」。朝は7時か8時には園に出る。
残業は当たり前で、夜8時まで働くことも多かったという。 “持ち帰り”もつらかった。自宅に仕事を持ち帰るケースが、保育士ほど多い職種もないかもしれない。
佐藤さんも「一番きつかったのは持ち帰り」だった。発表会で使う飾り付け品などは徹夜でやっていた。材料を自分の負担で用意しなければいけないこともあった。 停車している車の中でスマホを眺める保育士。帰宅が夜遅くになることも珍しくない(撮影:幸田大地)
「待遇を上げないと、どんどん辞める保育士が増えると思います。もちろん子どもは可愛いですけど、それを仕事とするのはね……。憧れの職業ではない。自分を犠牲にして頑張る職業です」
保育士を辞めた後、佐藤さんは派遣社員の仕事に就いた。
「手取りは上がりました。“持ち帰り”もない。プライベートもいろいろ出来るなあって。仕事の後で遊びに行くのも疲れないし」。
残業代が出たり、有給休暇が使えたりする職場があることを、転職後、初めて実感したという。 保育士を辞めてよかった? そうたずねると、佐藤さんは「はい!」と即答した。 子どもの様子を記録し、報告することも、保育士の業務の一つだ
仕事の大変さと報酬が見合っていない 保育士の有効求人倍率は昨年1月時点で、全国平均で2.18倍だった。都会になると、数字はさらに跳ね上がる。同じ時期、東京都は5.13倍。およそ5件の募集に対し、1人の応募しかない計算だ。
日本保育士協会の2013年度の調査によると、全国の保育園の8割が保育士確保に支障をきたし、そのうち7割は「求人を出しても応募がない」ことを問題として挙げている。 なぜ、保育士の人手不足は起きるのか。東京都内で2人の女性保育士に会った。
木村さつみさん(27)と田中留衣子さん(27)。2人とも現役の保育士で、7年の経験を積んできた。給与はともに手取りで月18万円ほどだという。 首都圏の保育園で働く現役の保育士たち。賃金の低さに不満を抱いている
自分が保育士だと人に伝えると、「毎日楽しいですよね。子どもと遊んでるんですもんね」と言われることがある。その反応に、木村さんは強い違和感を感じている。
「そういうイメージなんだ、って。だから、給料安くてもしょうがない、って思われてる」。 だが、保育士は大事な子どもの命を預かる責任の重い仕事だと、木村さんは話す。「精神的に考えたら、結構つらい。それでこの給料というのは、なんかなあ、と」 仕事の大変さと給与が見合っていない、と田中さんも言う。「20万円は欲しいです。7年も働いているんだから。結婚して子どもが生まれたら、この仕事は辞めますね」
首都圏の保育園の一コマ。子どもの食事中も気が抜けない
全産業より9万円も低い「保育士の月給」 厚生労働省と文部科学省のデータ(2013年)を見ると、中学校と小学校の教員の月額平均給与はそれぞれ33.9万円、33.1万円だった。看護師も32.8万円と、30万円を超えている。これに対し、保育士は20.7万円であり、確かに高くはない。
いずれも国の試験や都道府県の免許で認められる公的な資格でありながら、保育士は他より10万円以上も低い給与となっている。それどころか、全産業の平均月額29.5万円と比べても、9万円近く低いのだ。 保育士の賃金は他の職種よりもかなり低い。それが現実だ ほかにもある。
2013年の両省のデータによれば、保育士の平均勤続年数は7.6年だった。これに対し、小中学校教員はいずれも20年近い。
全産業平均も11.9年だった。保育士の継続年数は相当に短い。 厚労省は2013年、保育士資格を持ちながら保育士にならない人を対象に意識調査を実施している。トップは「賃金が希望と合わない」で47.5%。「他職種への興味」などを挟み、「休暇が少ない・取りにくい」も37.0%で5番目に多かった(複数回答)。
保育士の待遇問題をどう考えたらいいのか。
この分野に詳しい日本総研の池本美香主任研究員は「保育士の賃金は保育料と公的補助金から成り立っていますから、補助金が上がらないと保育士の給料はあがりません。今の厳しい財政状況では、なかなか財源を確保できていない」と説明する。 保育園に入れない待機児童の背景には、保育士の待遇問題がある
さらに、国の補助金の仕組みが、保育士の能力に連動していないことも問題だという。 「勤続年数が10年くらいまでは少しずつ上がるようになっていますが、10年以上の場合、補助金が変わらないので給料が上がっていかない。レベルアップした方には補助金も上がる仕組みが必要だと思います」 給与水準が平均的に低いだけでなく、なかなか上昇しない——。池本研究員の調査を裏付ける声はたくさんある。 首都圏の保育園で子どもの足を洗う保育士。その仕事に見合う報酬が得られているだろうか
元保育士の子どもも「待機児童」に 現役の小林澄美さん(45)は東京都内でこの仕事を続けている。「保育士25年目で手取りは22万円です。入った時は14万円。25年で8万円のアップですから、そんなに変わってないですね。普通のOLさんは、もっともらってると思います」。さらに「園長先生でも30万円はもらってないと思います」と付け加えた。
政府も手をこまねいていたわけではない。昨年1月には「保育士確保プラン」を策定し、待機児童の解消には2017年度末までに、新たに6.9万人の保育士が必要だと弾いている。そのため、潜在保育士の就職支援や保育士試験の年2回実施の促進、保育所の雇用管理改善といったメニューも打ち出した。 ただし、池本研究員は「保育士不足を考える」と題したレポートの中で「保育士の量的拡充に目が向き、幼児期における質の高い教育・保育のための人材供給という考えが希薄」と指摘している。
そんな中、安倍晋三首相は今年4月26日、保育士の給与について「新たに2%相当の処遇改善を行う」と述べ、2017年度から平均月額で約6000円の賃上げを実施する考えを示した。経験に応じて待遇改善を図る仕組みの導入も行うとも述べた。
しかし、それらが実現しても保育士の待遇は大きく変わらない。 この春、保育園問題が議論された国会。政治や行政の役割が問われている(撮影:幸田大地) 冒頭で紹介した佐藤さんには、2人の息子がいる。少し大きくなってきたこともあって、「そろそろ仕事への復帰を」と考えていた。ところが、この春の入園に向けて保育園への入所を申し込んだところ、落ちてしまい、次男が待機児童になってしまった。結局、仕事への復帰は断念したという。 「元保育士」の肩書を持つ母親にも、保育士不足の現実が突き付けられている。
(以上、転載了)
安倍首相はトンチンカンなことを言っていました。
「待機児童をなくすために保育施設を増やします」
でも、保育施設という箱ものだけ作ったって、そこで子どもを保育する保育士さんたちが来なければ解決しないんだよ。
すると、安倍首相はまたもトンチンカンなことを言っていました。
「保育士の月給を2%増やします」
まさか、あんたの給料の2%と保育士さんの給料の2%と同額だと思っていないよね。
2%って金額にするといくらなの?分かる?安倍さん。
まさか算数まで出来ないって。
すると、産経新聞っていう名の安倍新聞が、「2%は6000円です」って助太刀に入ったよ。
おい、でも、このブログでも取り上げたけど、保育士さんの平均月収って30万円かよって話。
平均月収は22万円(詳しくはこのブログでも載せています)。
それにしても盛った話をしているなと思ったら、公務員の保育士さんの平均月収を持ってきて、それで「6000円」もアップしますって、あたかも保育士さんのためにも、少子化対策にも、待機児童解消のためにも、安倍首相よく頑張ってますって、産経新聞は安倍首相を持ち上げようとしているんです。
ところで今回分かりましたよ。
保育士さんの給与が低いのは知っていたけれど、公務員と公務員でないのとで、単純に月収で8万ほどの差があって、その格差も問題だということ。
産経新聞さんよ、変なヨイショ記事を書いてくれたおかげで、それを調べて、知ったよ。
でも間違わないでよ。公務員の給料を下げて格差をなくせって言っているんじゃない。
保育士さんの収入を増やせってだけ言っているんだよ。
保育士の人材不足なんて当たり前だよ。給料は少ないけれど、責任は重くて、職務は多くて、勤務時間(残業や仕事の持ち帰り)は多くて、そんなで誰がなってくれるんだよって話。
財源はあるだろう?
くだらない政党助成金などをやめ、法人税を元のように戻せばいいじゃん。
東京都だったら、舛添知事の無駄遣いを止めさせたら捻出できるでしょ。
 

安倍首相の金銭感覚が2%?それとも好感度が2%?

首相が表明した保育士給与2%引き上げ案に非難続出 「喧嘩売ってんの?」「たった2パーってそれだけ?!」

2016年4月28日(木)12時4分配信 キャリコネ

匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね!!!」をきっかけに待機児童問題に注目が集まっている。問題の背景には、新しく保育園を作る用地の不足や住民からの反対もあるが、最も大きい要因は保育士不足とされる。

そういった人材不足の問題を解消しようと、安倍晋三首相は4月26日、官邸で開かれた「一億総活躍国民会議」で保育士の給与を来年度から引き上げる方針を明らかにした。

「2%増? ソシャゲガチャのレアカードかな?」

27日付けの毎日新聞によると、保育士の給与は2017年度から月額2%(約6000円)引き上げられる。また、保育技術の高いベテラン保育士には給与を手厚く配分するようにし、最高で月額4万円上がるように調整するという。

政府の調査では、女性保育士の平均月給は26万8000円。全産業の女性労働者の平均月給31万1000円よりも4万円以上低い。安倍首相は「保育士と介護士については、競合他産業との賃金差がなくなるよう処遇改善を行う」と指示したという。

確かに、給与の引き上げは重要だ。70万人近くいるといわれる潜在保育士が復職しない理由には給与の低さがあげられる。保育士の転職サービスを行うウェルクスが運営する「ほいくみー」と「弁護士ドットコム」が4月に共同で潜在保育士213人に対して行った調査によれば、63.4%が辞めた理由に「給与への不満」をあげている。

しかし、引き上げるといってもわずか2%。ネットでは「2%増えて何になるんだよ」と非難が相次いだ。

「保育士の給料2パーセント増表明ってwwwww 喧嘩売ってんの?wwww」
「2%増? ソシャゲガチャのレアカードかな?」

また、2%引き上げで6000円増額とされているものの、そもそもその前提条件となっている額に対しても疑問があがっていた。

「保育士の給料平均が26.8万円なんて誰が調べたんだ? 自分が民間保育所の正職員1年目だった時なんて手取りがその半分しかなかったのに」
「保育士の給料2%って!月15万とかなら3000円だよ?6000円ですらない。1日100円あげるから保育士になってor戻ってってなんの冗談?」

潜在保育士の76.4%「給与が5万円アップしても復職したくない」

前出の「ほいくみー」と「弁護士ドットコム」の調査では、保育士として働いていたときの月の手取り額を聞いている。それによれば、「15万円未満」と答えた人が54.5%、「15~20万円未満」と答えた人が37.1%と大多数を占めている。控除前だとしても、国が前提にしている26万8000円には及ばない。

また、「給与が5万円アップしても復職したくない」と答えた人が76.4%にのぼっている。2%増、平均6000円の引き上げでは再就職しようとは思わないだろう。ツイッターでも、潜在保育士の人が今回のニュースを受け、

「保育士の給料をあげるって…たった2パーってそれだけ?! どんだけ普通のOLより安いと思ってんの? そんだけ上げただけで保育士やろーと思う人が増えると思うわけ? だったら、薄給で保育士やってみろってーの!!」

と憤りをあらわにしていた。教育評論家の尾木直樹さんも27日のブログで「上がることは賛成ですが金額低すぎないでしょうか?」と疑問を呈していた。

「たったの二%アップ? 少なくとも5% 生活保障環境改善両面の改善必要だと思います… 大胆な改善と支援すべき保育と介護の分野なのです!!」

(以上、転載了)

このブログでも既に指摘した通りです。保育士さんの給与が他の業種のなかでも低く、それも給与が低いことが問題視されている介護士さんよりも低いのです。

それを改善しようというのは良いとして、「2%」の引き上げをするって、一体、それで何が改善されるの?

安倍首相、あんたの給与を保育士さんと同等にしたら、あなたの給与を「2%」アップしてもいいよ。

まったくわかっていないんだよ。

保育士さんはカスミ食って生きているんじゃないんだよ。

2016年4月12日 (火)

元保育士へのアンケート結果 その2

 

「破水しても早退できなかった」元保育士たちが「辞めた理由」を激白<調査結果・下>

弁護士ドットコム 4月12日(火)10時36分配信

保育士資格を持っているが、現在は退職するなどして保育所で働いていない「潜在保育士」の63.4%が、「給与への不満」を理由に退職したことが、弁護士ドットコムニュースが保育士の転職サービスを行う「ウェルクス」と共同で実施したアンケートでわかった。退職時のエピソードとして、「破水しても保育士の人数がギリギリだったためすぐに早退できず、結果流産」「時給850円で責任者までやったが給料は無資格の人と変わらず」などがあった。 アンケートは、4月1日から5日にかけて、ウェルクスが運営するウェブサイト「ほいくみー」上で実施。全国の潜在保育士213人から回答が集まった。

●手取り給与「15万円以下」が半数 保育士を辞めた理由(複数回答)として最も多かったのは「給与への不満」で63.4%、次いで「業務量・残業の多さへの不満」が60.1%、「上司・同僚との人間関係の悩み」が44.6%だった。 現役時代の給与はどのくらいだったのだろうか。保育士として働いていた最後の月の手取り給与額を聞いたところ、「15万円未満」が54.5%、「15~20万円」が37.1%で、手取り給与20万円以下が9割を占めた。

●「時間外労働手当は100%支払われません」 保育士を辞めようと思った際のエピソードを自由回答で尋ねたところ、給料の低さや、その額に見合わない膨大な業務量、職場の人間関係の悪さに対する苦痛の声が多数寄せられた。象徴的なものは以下のとおりだ。

「時間外労働手当は100%支払われません。疲労が蓄積して事故につながってはいけないという思いと、現場の保育士不足による事務量の多さからこれ以上続けられないと思い、辞めようと決めました」

「妊娠中、体調を崩しても早退・欠勤は許されず、勤務中破水しても保育士の人数がギリギリだったためすぐに早退できず、結果流産しました。退院後復帰しましたが、まともに休憩も取れない毎日…やはり体調は優れず、家事との両立も難しかったこと、また妊娠したときの不安を抱えながら働き続けることが出来ず、退職を決めました」

「時給850円で責任者までやったが給料は無資格の人と変わらず、尚且つ仕事量は増える。持ち帰り仕事も多く自分の子どもの育児もままならなくなり辞めました」

「はたらけど、はたらけど、我が暮らし、楽にならず」

「疲れて帰ってきて育児して主婦して仕事も更にして。書き仕事に壁面の製作。ピアノの練習、行事が来れば衣装作り。せんぱいや園長にダメ出しされる度に睡眠時間がなくなってた。そしてつぎの日は7時出勤とか(笑)。休みもないし給料も少ない子どもが熱を出しても人手が足りないから嫌みばっかり言われたな」

なお、現場復帰問題についての調査結果は、『「給料あげろ!そしたら戻る!」元保育士の8割「復帰したくない」<調査結果・上>(https://www.bengo4.com/internet/n_4526/)』にまとめている。 ※回答者属性※ <性別>女性(95.3%)、男性(3.3%)、不明(1.4%) <年齢>18~19歳(0.5%)、20~24歳(8.5%)、25~29歳(27.7%)、30~34歳(23.5%)、35~39歳(15.0%)、40~44歳(13.1%)、45歳以上(11.7%) <最後に働いていた保育園の雇用>正規(62.4%)、非正規(37.6%) <最後に働いていた保育園の形態>公立(19.2%)、私立(78.9%)、不明(1.9%) アンケートの結果は、「ほいくみー」(https://hoiku-me.com/other/nurture-news/28446/)でも見ることができる。 . 弁護士ドットコムニュース編集部

(以上、弁護士ドットコムニュースより転載 了)

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